
ハリスコ州の大きな都市グアダラハラの隣町であるトナラとトラケパケは、
古くから陶芸生産が盛んな街。
トナラにはホルヘ・ウィルモットとという名職人が60年代頃に、青を基調とした模様や絵付けを広め、
トナラ焼きの原型とも言えるスタイルの陶芸品を生み出しました。
そしてもう一人ケン・エドワーズという米国人陶芸家が淡い青と白に、流暢な動物や花の絵を
描くプリダと呼ばれる技法を確立。
日本で陶芸の勉強をしたエドワーズは飴落としの釉薬技法や登り窯を使った、
オリエンタルな雰囲気の陶磁器で人気を博します。
彼は90年代初め、アルトゥーロ・ケインという人物と"Ceamica El Palomar" エル・パロマール社をトラケパケに設立。
大量生産によりメキシコ国内だけでなくアメリカやヨーロッパにも商品を輸出するようになります。
こちらのマグカップはそのEl Palomar社を作る以前に生産されたもの。
現代の作品となんら変わらない普遍的なスタイルがすでに確立されています。
使いやすいサイズに持ちやすい大きなグリップ。
80年代後半のものなので、少し色が褪せているかもしれませが、儚い雰囲気は魅力的。
底面には本人のサインとネズミのようなイラストが残されています。
サイズ/ 高さ9.5 直径7.5 ハンドル3.5 (cm)