

メキシコ州トルーカの離れ町メテペックは、陶器生産が盛んな町。
現在でもたくさんの工房があり民芸品だけでなく、食器や植木鉢など日用品の焼き物も生産されています。
一躍、この小さな町の名を知らしめたのはモデスタ・フェルナンデスという女性の職人。
彼女が作っていた水玉の小さな魔除け人形を1920年頃、ディエゴ・リベラが絶賛し、
メキシコシティの民芸博物館で個展まで開催させたそうな。
息子や娘たちも焼き物作りを手伝い、それぞれ工房をもつようになります。
彼らはソテノファミリーと呼ばれ、ビビッドな色彩の生命の木や人魚を現在でも
作り続けています。
中でも技巧に走らず、昔ながらの着色で製作されていた職人アベル・ソテノ作品。
こちらはアベルさんが考案したSaltar Calacas=「飛ぶガイコツ」。
人気のモチーフだったらしく一人でコツコツ何百体と製作したそうです。
パープルの土台に、ガイコツの針金を挿す仕組み。
まったく目指しているところはわかりませんが、
「これは面白い!」と直感的に作られてきたメキシコの民芸ならではの
ユニークなガイコツのオブジェ。
昨年11月に他界したアベルさんのラスト・ワークになります。
※塗料にアニリン染料を使用しているため経年によって色褪せが起こります。
▼2024年7月撮影
素材/陶器
サイズ/高さ17 幅 15 土台直径 15 (cm)