オアハカ ウッドカービング 木彫り人形 サンチアゴ [赤いウマ 30cm ] ビンテージ

33,000円(税込)

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こちらの木彫人形はおそらく90年代後半から2000年代前半にかけて作られた作品で、
オアハカ州 ラ・ウニオン村のオクタビオもしくはマクシミノ・サンチアゴが製作したものだと
思われます。

特徴的な太いボディに躍動感のあるフォルムの赤い馬。

馬は比較的珍しいモチーフですが、食いしばる歯や直線に伸びた尻尾など
凝った造形になっています。

赤はアクリル塗料ですが、耳の緑色はアニリン染料か水性絵の具が使われているようで
すでに褪色がかなり進んでいます。

サンチアゴ一族は近年、小さな人形しか製作しない職人が多いため
このサイズ感はこれから貴重なウッドカーヴィングになると予想されます。

シンプルで印象的な木彫り人形をお探しの方にオススメいたします。




画像はマクシミノ・サンチアゴと家族




【ラ・ウニオン・テハラパム村のサンチアゴ・ファミリー】

オアハカ市内から小一時間ほどの小さな小さな村。

エトラ市サン・フェリペの分村であり、小高い山に沿って小屋のような家がぽつりぽつりとある。

この村の長老とも言えるマルティン・サンチアゴ (93歳)が1960年代後半、
アメリカの出稼ぎから帰ってきた後にマヌエル・ヒメネスの存在を知り、彼の作っている木彫人形を真似て
作り始めたよう。

マルティンの2人の兄(ベンチュラとフランシスコ 共に鬼籍)、2人の弟(キリーノとプラシード)
と義理の弟(アルベルト・クルス)も木彫り人形を作り始め、
オアハカ市内の民芸品店や近くのエトラのティアンギス(青空市場)へ売りにいっていたそう。

兄弟の息子たちや甥っ子、その孫たちも80年代後半から90年代ごろに木彫り人形の製作を始め出す。

小さな村に木彫り職人が瞬く間に増加し、彼らはサンチアゴ・ファミリーと呼ばれるように。

作品の数も増え、1993年に米国で出版された写真集"Oaxacan Wood Carving"の写真家 Vicki Raganは
彼らの作品を集中的にコレクションし、著書やスミソニアン博物館の刊行誌で紹介したため
広くサンチアゴ一族の存在が知られるようになる。(コレクションの一部はアリゾナ州ツーソン博物館に寄贈された)

第一世代のマルティン、キリーノ、プラシードは畑仕事や町の清掃などの本業から引退したため、
作品を精力的に製作している。

逆に第二世代であるハイメ、カリスト、アンヘル、エロイなどは仕事が忙しいため
現在はあまり製作はしていない。

また60~70代の年齢にある、亡きヴェンチュラの息子レイナルドや、
フランシスコの息子兄弟であるオクタビオ、ウェンセスラオ、マクシミノ
たちは父が得意だった人物像を中心に精力的に製作している。

サンチアゴ一族の他にも名職人と誉高いガビーノ・レイジェスやアルベルト・ペレス、
アンヘルの娘婿であるルイス・ガルシアなど、名の知られた木彫り職人がいます。

ラ・ウニオンでは木彫り人形をFigura de Madera =木製の人形(または造形)と呼んでいます。










サイズ/ 高さ16.5 幅6.7 尻尾含む体長30 (cm)


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