

メキシコを代表するフォークアートであるアルボル・デ・ラ・ヴィダ(arbol de la vida)。
訳すと生命の樹という意味で、英語ではツリーオブライフという呼び名で親しまれてます。
プエブラ州イスカール・デ・マタモロスで三代に渡り陶芸工房を営む、
カスティージョ・ファミリーの古い作品。
現在は作られていないモチーフで、着色前の素焼きの状態。
倉庫に眠っていたものを譲っていただきました。
動物たちが曲芸をし、幹に人が登っていくようなイメージ。
これは同じくプエブラ州のアカトランで著名だったエロン・マルチネスに影響された造形のようです。
初代アルフォンソ・カスティージョは、60年代人気だった同じ町のフローレス親子やマルチネスの作品を
模倣し、徐々にオリジナルのスタイルを作り上げていきました。
今ではメキシコを代表する工房になりましたが、兄弟やその子供達で生命の木を初め
様々な陶芸品を生産しています。
かの水木しげるもメキシコを訪れた時、彼らの作ったカラベラ(がいこつ)の陶芸オブジェを購入しました。
こちらの素焼きの状態のものも、どんな絵付けが為されたのかと想像が巡ります。
この土色の状態でもかなり面白く、素朴さのみの古い未完成の民芸品になります。
*パーツのカケ、ひび割れなどございます。白い球は漆喰を塗ったものを、取り付けてくれました。
素材/陶器 針金
サイズ/高さ24 幅22 土台直径 17(cm)