メキシコの中央部に位置するハリスコ州トナラの街で作られている代表的な陶芸品。
こちらはトナラの現代的な陶芸品に歴史を作ってきた名門、El Palomar工房で生産された、大きなサイズのマグカップ。
鳥や草花が繊細なタッチで描かれ、柔らかい飴色のようなブラウンと、淡いブルーの組み合わせが優しい印象。
しっかりとしたグリップがつき、観葉植物などの鉢がわりに使うのにちょうど良いサイズ。
中にポプリを入れたり、香炉のようにお使いいただいたりなど、インテリアとしてもおすすめです◎
【トナラの陶芸】
ハリスコ州のトナラは各地の先住民文化からなる野焼きのものと異なり、早くから高温の窯で焼き上げた質の高い陶器や磁器を生産してきた地域。
また伝統的に日用品、粗物として器がたくさん作られてきました。
研磨したブラウンカラーに絵付けしたブルニード技法や
シナモンカラーのカネラ技法。面を埋める絵付けのペタティージョなど
様々なスタイルのものがあります。
"El palomar" はこの地に陶芸の技術を広めたケン・エドワーズと
アルトゥーロ・ケインのよって設立された工房。
特にアメリカ出身のエドワーズは日本の備前や他の地域で陶芸技法を学んだため
釉薬の落とし方や絵付けなどのオリエンタルなスタイルをトナラ焼きにもたらしました。
それらはプリダ技法と呼ばれ、青と白を貴重にした現在のトナラ陶芸の主流となる
器やオブジェをトラケパケにある工房で生産しています。
サイズ/ 高さ10 幅(グリップ含む)17 底直径12 口径9(cm)