スペインの有名な陶芸の街タラベラからその名がとられた、プエブラ州のタラべラ焼き。
メキシコシティで1920年に創業した陶器メーカー・アンフォラ社は、
タラベラ様式のシリーズをはじめ、そのテーブルウェアが世界中で人気を博し、
現在はイダルゴ州パチューカに工場があります。
こちらは買取で入荷したアンフォラ社のタラベラコレクションのプレート。
中央のに描かれた鳥のモチーフを囲むようにボタニカル模様がたっぷりと施された、
白地にブルーの絵付けがメキシコらしいお皿です。
やや深さがあるのでサラダや煮物料理に、また小さめのカレー皿としてなど
幅広い用途にお使いいただけそうです。
素材/陶器
サイズ/ 高さ約4 直径約12.5 底直径7 (cm)
【タラベラの陶器】
スペインの統治時代に伝わった伝統的なマヨリカ焼き。
それまで先住民が作っていた土器から、
窯で焼き上げる陶器の技法がもたらされました。
フィリピンのマニラからアカプルコの港まで様々な物が交易され、
中国の青磁器や
イベリア半島におけるイスラム文化のタイルもメキシコに伝わるようになります。
アカプルコからベラクルスまで南北の港を結ぶ中継地だったプエブラで、
本格的に陶器の生産が始まり、それらはタラベラ焼きと呼ばれるように。
現在はプエブラ州とトラスカラ州の11の工房で生産されているものが
タラベラと名乗ることができます。
タラベラ風の陶器はグアナファトやトナラでも生産されており
メキシコ全土で販売されている代表的な陶器と言えるでしょう。
本家スペインのタラベラ陶芸とともにメキシコ産のものも
2019年にユネスコの世界無形文化遺産に登録されました。