ミチョアカン州のサン・ホセ・デ・グラシアで作られた女の子の土人形。
スカートの部分がベルになっており、揺らすと軽やかな音が鳴ります。
アツォンパにも似た特徴的な赤土とのコントラスト模様。
素焼きのプリミティヴさなど、素朴な陶芸品です。
お皿?を手に持って微笑む女の子が可愛らしく、小さいながらも存在感があります。
素材/陶器
サイズ/高さ12 直径8 (cm)
【ミチョアカン州の陶器】
メキシコの中西部にあるミチョアカン州は知られざる民藝品の宝庫。
死者の日の伝統的な儀式で有名なパツクアロ湖周辺の村から
ハリスコ州にかけて点在する小さな村で様々な自然素材の物が
生産されています。
陶芸品はパタンバンという村の緑釉薬の器や赤い研磨土器が有名。
サン・ホセ・デ・グラシアという村ではピーニャ=パイナップルと呼ばれる棘がたくさん生えたかのような繊細なパイン型の壺。
ハリスコ州に近いオクミチョという小さな村では伝統的に
悪魔をモチーフにした土人形作りが盛んでしたが、現在は5家族ほど
のみが生産しているよう。
映画「リメンバーミー」の舞台となった村サンタ・フェ ・デ・ラグーナでは
釉薬の光沢からバロ・ヴィドリオ=ガラスの焼き物と呼ばれる
美しい燭台を作り出すテレリ工房。
山頂の村、 シピアホでは女性の陶工 エルビア・シルバとその家族たちが
土着的な人形や壺を生み出している。
この地の先住民文化プレペチャ族の不思議な感覚が生かされた
民芸品が、現在でもたくさん生産されている独特の地域です。