バロ・ネグロ=黒陶と呼ばれるオアハカのコヨテペック村で作られる陶芸品。
こちらはミステリアスな壁飾りオーナメント。
翼のある十字架にも、双頭の鳥のようにも見えるボディの先には
球体とコラソン=魂のパーツがぶら下がっています。
オアハカのYalalagという地域の女性たちが着用する十字架の
伝統的なデザイン。
十字架は東西南北に加え天国と地球を象徴しているのだとか。
中央の空洞は、天国から世界への風が通過するようにと、
願いが込められているそうです。
そんなヤララグの十字架をオーナメントにした壁飾り。
神秘的な雰囲気のインテリア。
このようなカトリックと土着信仰の折衷さは
メキシコ民芸の奥深い部分でもあります。
*真ん中の下部のパーツに修復跡が見られます。
画像でご確認ください。
素材/陶器
サイズ/高さ45 幅 22 厚み(球直径) 4(cm)
【バロ・ネグロ】
黒陶と呼ばれるオアハカのコヨテペック村で作られる陶芸品。
サポテカの先住民時代から作られていましたが、技法は途絶えていました。
しかし1953年にドーニャ・ロサという女性が試行錯誤の末、黒く光る陶芸を復興させます。
それまでも陶器作りだった盛んだった村は黒陶工房が瞬く間に増加したとか。
土に水を混ぜ粘土にしてから、成形していきます。
セメントの鋳型を使う造形がほとんどですが、平面な皿や壺の類は
轆轤を回したり、手で捏ねて象っていきます。
乾燥する寸前にメノウ石で磨くことにより、光沢がでるように。
土の中に埋めて低音度で2,3日の間、焼成させます。
燻すことで表面が炭素化し、陶器全体を覆います。
近年のバロネグロは縄や針、ナイフなどで焼成前に
スリットの装飾を入れるものが多く、繊細な技巧で作られたものほど
高額になっています。
また色がなくても研磨具合や焼き斑など職人が違えば、その質感も千差万別に
感じられる不思議な陶芸品です