伝統的な製法で作られたパペル・マチェ=張り子の民芸品。
世界中の民芸品や玩具で張り子のお面は存在しますが、
メキシコのものはとにかくポップで明るいデザイン。
こちらは"Judas"=フダスと呼ばれる春先にたくさん作られる張子人形。
裏切り者=ユダに見立てた人形を聖週間(イースター)の最終日に盛大に燃やす習慣があります。
そのために作られるもので、バレリーナと悪魔のデザインのものが古くから人気。
こちらは小ぶりなサイズのディアブロ=悪魔です。
三頭身のコミカルな雰囲気に、おじさん風の顔立ちのアンバランスが面白い造形。
背中には小さな羽が生えており、憎たらしさと小物感が感じられますが、
なぜか憎み切れない魅力ある人形。
軽いので紐をつけて壁に吊り下げたり、そのままちょこんと置いたり、
メキシコらしいインテリアとしてオススメです。
素材/強化紙
サイズ/ 高さ16 幅7 奥行8 (cm)
【パペルマチェ~メキシコの張り子】
新聞や段ボールを糊で固めて形成し、下地剤や塗料で強化した
玩具や人形を日本語では張り子と呼ばれています。
赤べこや張子の虎に代表されるよう、各地の郷土玩具や神社のお守りなどで
現在も生産されています。
メキシコでは古代アステカ文明の時代から漉き紙を生産する技術があり、
祝祭などで使用する仮面などはすでに張り子で作っていたようです。
スペイン入植後に欧州の郷土玩具の技術が伝わり、立体的な人形を作るように
なりました。
19世紀ごろ、カトリックの行事のためにたくさんのモチーフが作られるようになり、
それぞれの季節で種類は異なるものの、パペルマチェ(強い紙)を作るカルトネロ(ダンボール張り子作家)
は現在でも活躍しています。
メキシコシティではソノラ市場の側に暮らすリナレス一家が「アレブリヘス」と呼ばれる奇抜な生き物の
張子人形を生産しています。
またグナファト州セラヤでは張り子職人組合があり、春のフダス人形や秋のガイコツ人形などたくさん生産している街です。