

こちらはメキシコ南東部に位置するチアパス州サンファンチャムラという村で作られている
ウールのジャケット。
羊毛を紡ぐところから始まる完全手作業で編まれています。
チャムラは伝統的な模様の刺繍ウイピルをはじめ、
アニマリートなど羊毛を使用したものも有名で、
どれもマヤの末裔であるインディヘナたちの感性が感じられます。
同じような民族衣装を着て日常生活を送る先住民の存在は、
メキシコの文化を奥深くさせているとともに、それを保護していくという意味もあり
さらに民芸品生産は増えていくでしょう。
市販のウール製品は元々の羊の毛の持つ油分が洗い流されているものが多いですが、
こちらはそれが残ったウールで作られており、また目も詰まっているので暖かく着用いただけます。
袖の幅のゆったりと作られており、少し中に厚着しても上から羽織ることができます。
チャムラのインディヘナが履くモケッとしたスカートと同様に、紡いだ糸を泥染技法で黒く染め上げた
斑のある素材は、この地の女性たちの智慧が生かされています。
チャムラらしいイチョウのような刺繍模様が、首から縁取るように施されています。
どこか無国籍感漂う不思議なウールジャケットは、スタイリッシュにもカジュアルにも着こなせるアウターでしょう。
サイズ/着丈 64 肩幅 65 身幅 65 袖丈 50(cm)モデル身長 155cm