オアハカ市内から東のベラクルス州境の山深い地域に居住する、ミヘ族の伝統的な土器。
この形状の陶器はアヒルの足を意味する"パトホ"と呼ばれ、
貴重な薪の火を有効的に使うために作られた形と言われています。
かまどの火の上には、フライパンの役目をするコマルがのっていることが多く、
この出っぱった鼻先にはかまどの火に横からつっこんで同時に調理ができるという利点があります。
インディヘナの先人たちはこのように陶器の形を変形させることで、貴重な火をうまく活用し、豆や飲み物などをあたためました。
シエラ・ノルテという山々の硬質な土で生産されるものは、
成分が細かく色も自然でとても上品な印象。
釉薬などはかかっておらず、しっかりとめのつまった素焼き陶器で、
ところどころ焼成時にできた焼きムラがあるのがその魅力を引き立てます。
また、粘土を溶かして描かれた無造作な絵付もプリミティブな雰囲気を醸し出します。
メキシコの豊かな文化がにじみ出た、オススメの民芸品。
インテリアとしても素晴らしい素材だと思われます。
※水を入れてご使用になる場合は水漏れ防止の目止め処理をしていただくことをお勧めします。
※表面に焼成時のヒビがありますが、内側まで到達していないため使用には問題ありません。
素材/陶器
サイズ/高さ15 幅11 奥行き(一番出っ張っているところからグリップまで)17 口径 9.5(cm)