
メキシコ州メテペックは随一の陶器生産が盛んな街。
焼き物に最適な良質の土が採取されるようです。
その理由はこの小さな街は大昔、湖だったようで粘土質の土壌が現在でもあるそうです。
こちらはビビッドなピンクの教会。
明るい配色はまさにメテペックといった具合で、イエス誕生の
ナシミエント(ネイティビティ)の光景を表現しています。
メキシコでは日常的に祭壇を設けている家庭が多く、
日本の仏壇のように、個人の写真やお供物、キャンドルなどを飾ります。
その祭壇用として教会のオブジェは昔からたくさん作られ、
鐘の塔が左右にある礼拝堂がよく飾られます。
こちらは近年に作られたものだと思われますが
作者は判明しません。
ヨセフとマリアの表情はアベル・ソテノが作る人物の顔とよく似ています。
大きめサイズで印象的なメキシコらしいオブジェでしょう。
*上手側の鐘のあたりに修復跡がございます。
画像でご確認ください。
【メテペックの陶芸】
メキシコ州トルーカの離れ町メテペックは、陶器生産が盛んな町。
大昔は山岳地帯 ネバダ・デ・トルーカの湖の一部だったという地質から
陶芸に良質の粘土がよく産出したようです。
現在でもたくさんの工房があり民芸品だけでなく、食器や植木鉢など日用品の焼き物も生産されています。
一躍、この小さな町の名を知らしめたのはモデスタ・フェルナンデスという女性の職人。
彼女が作っていた水玉の小さな魔除け人形を1920年頃、ディエゴ・リベラが絶賛し、
メキシコシティの民芸博物館で個展まで開催させたそうな。
息子や娘たちも焼き物作りを手伝い、それぞれ工房をもつようになります。
彼らは現在ソテノファミリーと呼ばれ、ビビッドな色彩の生命の木や人魚を現在でも
作り続けています。
またゴンザレス工房やオルテガ工房など著名な職人がいる名工房では主にナチュラルな
土の素地を基調とした生命の樹や土人形の一大産地でもあり、
日用品の器に至るまで様々な陶器が生産されている街でもあります。
※大型商品のため送料1100円になります
素材/陶器
サイズ/高さ 28 幅 28 奥行き 11.5(cm)