オアハカ市内からほど近い陶芸が盛んな村サンタ・マリア・アツォンパ。
赤と茶色の陶器のほか、緑色の釉薬がかけられた陶器でも有名で
食器や置き物、植木鉢などさまざまな陶器製品が作られています。
こちらは赤土で焼成されたマグカップ。
同じくオアハカのトラパソラで作られている バロ・ロホと似ていますが
アツォンパの土の方が色が淡く、土がしっかりしている印象。
グリップ部分は太めで表面がなめらかなので持ちやすく、
装飾のないシンプルなカップは手にしっくりと馴染みます。
贈り物にもおすすめです。
素材/陶器
サイズ/高さ7.5 口径 約8.5 底直径 約6 (cm)
【サンタ・マリア・アツォンパの土器】
オアハカの中心部から30分ほどの村サンタ・マリア・アツォンパ。
古来からの粘土質な土地は、焼き物作りに向いていて、伝統的に陶芸が盛んな村です。
日用品や食器の生産地でしたが、60年代にテオドラ・ブランコという女性が
不思議な人形を作るようになり、それが観光客に飛ぶように売れたそう。
米国の副大統領まで務めたネルソン・ロックフェラーはとりわけテオドラの作品を
気に入り、在庫を全て購入したという逸話もある。
そのため、テオドラは"LIFE"の表紙を飾った唯一のメキシコの民芸職人である。
村はその影響下もあり女性の陶工が多いが、息子のルイス・ブランコや米国で人気の
Pitao Copicha工房のフランシスコなど男性の陶芸家も。
また壺で有名なPorras工房や画家のジョージア・オキーフが愛した緑釉薬の鍋など
もこの村で生産されている。