ハリスコ州トナラは陶芸の街。
食器類や花瓶から植木鉢から民芸品まで幅広く、焼き物が作られています。
そのトナラの端っこにあるサンタ・クルス・ラス・ウエルタスという地域で
作られている"Barro Betus"=バロ・ベトゥスと呼ばれる独特の陶芸品。
木の樹液を顔料に混ぜ塗装していたため、もこもした質感や厚みが特徴的。
代表的なオルテガ工房とメドラーノファミリーが現在も伝統を受け継いで、
カラフルでユニークな陶芸オブジェを生産しています。
こちらはセラピオ・メドラーノさん作のユニークすぎるナワル。
ナワルとはメキシコで古くから伝わる、顔は人面で身体は獣の妖怪のような存在で
古代文明から、位の高貴な人物はジャガーや鳥に変身できるとされ、その伝説を具現化した絵や人形はメキシコの民芸品でも人気のモチーフ。
不思議な魅了のある作品を生み出すセラピオさんは名職人だった父カンデラリオの
技術と作風を受け継いで精力的に制作しています。
身体中に顔が生えた青いナワルに歯が特徴的なヒト?が跨っています。
"Jinete con Caston" = 競馬の騎手を表現してるそう。
メドラーノファミリーしか作り得ない、独特な世界観と造形。
不気味さとポップさを兼ね備えた不思議なフォークアートです。
素材/陶器 針金
サイズ/ 高さ 21.5 幅 9.5 奥行き 24(cm)