世界的に有名なオトミ族の刺繍。
イダルゴ州からケレタロ、プエブラ州にかけて山間の村に暮らすオトミ族は、
伝統的に民族衣装などに編み込む、刺繍技術がありました。
動物や草木が文様のように見えるデザインでしたが、彼らは80年代からそれを発展させ、
想像上の動物や鳥を色彩豊かに編んでいく、サテンステッチに変化。
カラフルな色使いとその自由で大柄なデザインは瞬く間にメキシコを代表する刺繍の民芸品になりました。
こちらはかなり長い刺繍布。
一般的によく使われるマンタ生地と呼ばれる綿生地の上に、
一面見事な動植物の模様が刺繍されています。
自由な線と形でおおらかに描かれた図案は、オトミならでは。
カラフルな刺繍糸を使ったものも人気ですが、
このモノトーンのタイプは派手になりすぎずシックな印象ですので
家具やインテリアとも合わせやすい色調。
現地では横に長い形はテーブルセンターとして使われたり、
ホテルなどではベッドの装飾として使用されたりします。
日本ではあまりそのような文化はないため、
額装して壁に飾っていただいたり、棚の目隠しなどにご使用いただくのがおすすめ。
描かれている場面の詳細まではわからないものもありますが、
それを想像するのも楽しい作品たちです。
※布の形はまっすぐではありません。
素材/綿 サテン糸 サイズ/横 185 縦 42(cm)