2022年8月4日より当店の地下ギャラリーにて開催した、
ヒメネスファミリーの木彫りを紹介する企画展
『DREAM CARVER EXHIBITION JAPAN EDITION 2022-2023』。
この企画展にて販売しておりました、一部ウッドカーヴィングがウェブショップでもご購入いただけるようになりました。
世界中でコレクターがいる人気のウッドカービング=オアハカの木彫り人形。
こちらの作品は、マヌエル・ヒメネスの長男アンヘリコのウシ。
父マヌエルとともに作品を多く手掛けてきたアンヘリコの作品は、
父のスタイルを継承しながらも、彼ならではのおおらかで美しい彫りとポップな色使いが特徴的。
現在は娘と、義理の息子とともに作品を作り続けているそう。
こちらの作品はやすりがけもペイントもされる前の素地の状態のものです。
色を塗った後だと、そのプロセスを見ることはできませんが、
ウシの脚を接着するために金属製の釘ではなく木のダボのようなものが代わりに打ち込まれているのがわかります。(尻尾の部分はダボに入れ替える前のものです)
その他ナイフの彫り跡など、着色されたものとはまた違った視点で作品を楽しんでいただけます。
なかなか日本では手に入ることのないアンヘリコの作品を、ぜひコレクションにいかがでしょうか。
DREAM CARVER EXHIBITION JAPAN EDITION 2022-2023
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<展覧会について>
”メキシコを代表する民芸品の一つであるオアハカ州の木彫り人形。
現在では「アレブリヘス」と呼ばれていますが、その始まりは
1950年代前半にアラソラ村の木彫り職人マヌエル・ヒメネスが生み出したものでした。
木の素地のままだった人形は、求める観光客の要望に応え
染料で色を持ち、塗料で彩りを得ます。
1980年代には他の村にも木彫り職人が増え、造形と着色の技術が飛躍的に向上。
人形のモチーフも怪物や恐竜のように変異していきます。
またオアハカの街に観光客が増加するにつれ、粗雑な人形もたくさん
お土産品として作られるようになりました。
しかしマヌエルは息子2人とともに自分たちのスタイルを守り、
木彫りを続けてきました。
米国で「ドリームカーバー」と呼ばれたヒメネス一族の
上質な作品は、今やメキシコ国内よりも海外での方が
人気と評価は高いかもしれません。
2005年の父の他界後も変わらずヒメネス一族は製作を続けています。
息子、孫、ひ孫と四世代に渡り生産される「ファミリーの現在」
今展は、当店が三家族に独自に特注した復刻品を含む、24点の新作。
それに加え(株)キチン 佐賀町アーカイヴに保管されていた、
小池一子氏所蔵の80年代後半の作品7点と
マヌエルの60年代の貴重な木彫り人形の新入荷3点の展示企画。"
※耳とツノは接着されておらず、取り外すことができます。
素材/木
サイズ/ 高さ20 幅 20 体長 39(cm)