世界中のフォークアートコレクターを魅了するオアハカ州の木彫り人形。
現在では技術や表現方法が進化し、メキシコを代表する民芸品になりました。
1950年代、モンテアルバン遺跡が公開されたくさんの観光客が来るように。
遺跡側のアラソラ村でマヌエル・ヒメネスが、観光客相手に木彫りの動物を売り始めたのが
発祥とされています。
50~60年代までは木を彫り、形象していくのが重要で釘止めや尻尾や髭を藁で表現するなど
シンプルで素朴なスタイルでした。
そんな60年代に作られたと思わしき七面鳥のウッドカービング。
結構なサイズでかなり貴重なもの。
しかしアラソラではなく違う村の方のようです。
彼らファミリーは顔の表情は彫ることがなく、主にサインペンで描かれています。
この頃使用されていたアニリン染料は色が落ちていきますが、油性ペンはしっかり残るので
このようなペンを多用した、古いウッドカービングはこのファミリーの作品ではないかと思われます。
現在でもファミリーはオアハカの老舗民芸品店からの注文品を復刻品として生産しています。
古いウッドカービングは年々発見されることが少なく、
コレクター同士で高値で取引されるためこれからも値段は高騰していくでしょう。
*右足後ろに破損がございます。
サイズ/ 高さ19 幅9 体長20(cm)