

買い付けをする店主がお気に入りの、メテペックにある秘密の工房で仕入れた80~90年代の古い生命の樹。
ここでは今まで数多くビンテージの陶芸品を買い付けさせてもらっています。
こちらは褪せたイエローが美しい幅広のツリーオブスプリング。
おそらくかなりビビッドなカラーだったと思われますが、自然の時間の経過を感じさせる
ナチュラルな雰囲気があります。
ただ雨ざらしになっていたため針金が劣化、曲げると折れてしまう可能性があります。
こちらも水洗い中に水圧で葉が2点落ちてしまいました。
また飾るのに問題はありませんが、底面にカケがあります。
あとは鳩の部分などリペアしてあります。
発送の際に針金が折れる可能性がありますが、
それをご了承の上でお買い上げください。
と問題が多いですが、この時代のツリー・オブ・ライフをこの価格で販売できるのは円安の昨今、奇跡かもしれません。
【メテペックの陶芸】
メキシコ州トルーカの離れ町メテペックは、陶器生産が盛んな町。
大昔は山岳地帯 ネバダ・デ・トルーカの湖の一部だったという地質から
陶芸に良質の粘土がよく産出したようです。
現在でもたくさんの工房があり民芸品だけでなく、食器や植木鉢など日用品の焼き物も生産されています。
一躍、この小さな町の名を知らしめたのはモデスタ・フェルナンデスという女性の職人。
彼女が作っていた水玉の小さな魔除け人形を1920年頃、ディエゴ・リベラが絶賛し、
メキシコシティの民芸博物館で個展まで開催させたそうな。
息子や娘たちも焼き物作りを手伝い、それぞれ工房をもつようになります。
彼らは現在ソテノファミリーと呼ばれ、ビビッドな色彩の生命の木や人魚を現在でも
作り続けています。
またゴンザレス工房やオルテガ工房など著名な職人がいる名工房では主にナチュラルな
土の素地を基調とした生命の樹や土人形の一大産地でもあり、
日用品の器に至るまで様々な陶器が生産されている街でもあります。
素材/陶器
サイズ/高さ 27 幅34 底直径 9 (cm)