バロ・ネグロ=黒陶と呼ばれるオアハカのコヨテペック村で作られる陶芸品。
サポテカの先住民時代から作られていましたが、技法は途絶えていました。
しかし1953年にドーニャ・ロサという女性が試行錯誤の末、黒く光る陶芸を復興させます。
それまでも陶器作りだった盛んだった村は黒陶工房が瞬く間に増加したとか。
土に水を混ぜ粘土にしてから、形を作っていきます。
乾燥する寸前にメノウ石で磨くことにより、光沢がでるように。
窯で温度を低く短く焼いた後に密閉して炭化させることで、黒い焼き物に変身します。
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こちらは古い時代に作られた三賢人の一人メルチョール(メルキオール)の陶像。
研磨が少なくマットな質感としっかり表現された顔の表情や衣服など
とても丁寧に作られたことがうかがえます。
聖書によれば、イエスが生まれて12日目に東の方角からやってきた易者とされる賢人たちは
カトリックの国々ではクリスマスイベントには欠かせない登場人物。
メキシコでは1月6日の賢人の日に大きなロスカと呼ばれるパンを食べる習慣がございます。
なので年が明けてもこの日まではクリスマスが続いています。
*右足先にチップダメージがございます。
素材/陶器
サイズ/高さ 22 幅 7.5 奥行き 8 (cm)