カトリック大国の春の一大イベントである復活祭に大量に作られる張子人形。
たくさん出回りますが、逆に他の季節では入手しにくい貴重なもの。
フダス=ユダ、裏切り者と総称され、復活祭の最後の日曜日に爆竹などで
街や各家庭で燃やされます。
こちらは定番のバレリーナモチーフ。
手足が動く仕組みでスパンコールによる装飾など1900年頃から生産されていますが
大まかな造形はほぼ変わっていません。
メキシコを代表する郷土玩具といえるもので、
Aジラードも著書"The Magic Of A People"にて見開きで紹介しています。
※胸の辺りに凹みがございます。画像をご確認の上あらかじめご了承ください。
素材/強化紙 ひも
サイズ/高さ 34 幅 14 厚み 7 (cm)
【パペルマチェ~メキシコの張り子】
新聞や段ボールを糊で固めて形成し、下地剤や塗料で強化した
玩具や人形を日本語では張り子と呼ばれています。
赤べこや張子の虎に代表されるよう、各地の郷土玩具や神社のお守りなどで
現在も生産されています。
メキシコでは古代アステカ文明の時代から漉き紙を生産する技術があり、
祝祭などで使用する仮面などはすでに張り子で作っていたようです。
スペイン入植後に欧州の郷土玩具の技術が伝わり、立体的な人形を作るように
なりました。
19世紀ごろ、カトリックの行事のためにたくさんのモチーフが作られるようになり、
それぞれの季節で種類は異なるものの、パペルマチェ(強い紙)を作るカルトネロ(ダンボール張り子作家)
は現在でも活躍しています。
メキシコシティではソノラ市場の側に暮らすリナレス一家が「アレブリヘス」と呼ばれる奇抜な生き物の
張子人形を生産しています。
またグナファト州セラヤでは張り子職人組合があり、春のフダス人形や秋のガイコツ人形などたくさん生産している街です。