当店とアンヘリコ・ヒメネス工房で新たに開始した復刻プロジェクトの
レトロシリーズ。
古いマヌエル・ヒメネススタイルの作品を現代的にデフォルメして
作られた作品です。
作者はウーゴ・バルガスとマリカルメン・ヒメネス。
2人は祖父マヌエルが製作していた時代を知らないので
写真などを見て作るわけですが、
どれも可愛くできてしまい、面白い結果となりました。
こちらは"Cacomixtle"=カコミスレ (カコミスル)と呼ばれる
中南米原産で生息するん哺乳類。
猫のような顔とアライグマのような体で尻尾が縞模様になっているのが
特徴。
特にオアハカ州にはたくさん生息するようでネズミなどを駆除するので
家庭で飼育されているのも多いのだとか。
実際のカコミスルは尻尾は長いですが、この木彫人形のように
首は長くありません。
しかしこちらの写真のように、木の枝から下を覗く際に首が伸びたように
見えるそうで、オリジナルの作者 マヌエル・ヒメネスにも
きっとそう見えたのでしょう。
コパルの素地と赤の線引きの対比が潔く、顔も可愛らしく仕上がっています。
黎明期のオアハカの木彫人形を彷彿とさせる、上質な作品だと思います。
【アンヘリコ・ヒメネス工房】
オアハカのアラソラ村にある一番大きな邸宅と工房は
マヌエル・ヒメネス邸。
その家は末っ子のイサイアスがDREAM CARVER工房として継承。
兄のアンヘリコは2000年代初めに隣に同じく大きな家と工房を建てた。
以後、兄弟は別れて仕事をするようになる。
2024年12月23日にアンヘリコが急逝した後は、長男のロケと
娘のマリア・デル・カルメンと夫のウーゴが工房を引き継ぎ
ワークショップやギャラリーの運営を行なっている。

(20204年9月撮影)
素材/木
サイズ/ 高さ12 幅 5 体長 20 (cm)