カトリックが主な信仰のある国々では、民衆が教会に捧げる絵画が作られています。
自らの災いから逃れた、また願いが叶った出来事などを、文章とともに
その様子を絵に表現します。
現在ではヨーロッパではほとんどその習慣はなくなったようですが、
メキシコではまだまだ専門の絵師がいるくらい、この奉納画の存在は重視されています。
それらエクスボト(EXVOTO)と呼ばれ、使い古しのブリキやアルミの板に描かれています。
それぞれ日常からあり得ないような出来事、浮気やお金にまつわる出来事がユニークに表され、
かのフリーダ・カーロもこのエクスボトに影響された作品を数点残しています。
新入荷のこちらはプエブラの絵師ゴンザロ・ゴンザレスの作品。
レトロなコミック風のキャラクターと文字が特徴的な作風で、かなり人気だったそう。
角ばった筆記体で書かれた文字は美しいのですが、判明できない文字が多く
読解に苦しみ絵の意味がわからないことが多いです。
こちらは意訳ですが、
「カエターナがトルティージャを鉄板に落として焼いている時
ネズミが噛み付いた。びっくりしたサン・パスカルがそれ以上被害が出ないように
防いでくれて、しかも彼女はそれに癒された」
アンティークな雰囲気は珍しいインテリアになるでしょう。
素材/ブリキ板
サイズ/縦 18 横 27 厚み0.2 (cm)