メキシコ州トルーカの離れ町メテペックは、陶器生産が盛んな町。
現在では生命の樹の一大産地でもあります。
中でもソテノファミリーと言う一族は3世代にわたり、ビビッドな色彩の生命の木や人魚を
作り続けています。
ソテノ一族の伝統的な着色技法である、アニリンの胡粉にアルコールを混ぜる塗料は
ビビッドかつ褪せた色味を生み出します。
こちらは名陶工だったティブルシオ・ソテノの息子 イスラエル·ソテノの作品。
奥さんのビアンカや娘のフリーダも陶芸作家です。
鮮やかなパープルをベースにカラフルな彩色の小さなツリーオブライフ。
小さなパーツまで細かく造形されているのがイスラエルさん作風。
場所を取らず、ミニマムな日本家屋でもコレクション欲を満たしてくれるメキシカンフォークアートです。

(イスラエルとフリーダ親子 2025年4月撮影)
素材/陶器 針金
サイズ/高さ 8.5 幅 10 奥行き 4.3 (cm)
【メテペックの陶芸】
メキシコ州トルーカの離れ町メテペックは、陶器生産が盛んな町。
大昔は山岳地帯 ネバダ・デ・トルーカの湖の一部だったという地質から
陶芸に良質の粘土がよく産出したようです。
現在でもたくさんの工房があり民芸品だけでなく、食器や植木鉢など日用品の焼き物も生産されています。
一躍、この小さな町の名を知らしめたのはモデスタ・フェルナンデスという女性の職人。
彼女が作っていた水玉の小さな魔除け人形を1920年頃、ディエゴ・リベラが絶賛し、
メキシコシティの民芸博物館で個展まで開催させたそうな。
息子や娘たちも焼き物作りを手伝い、それぞれ工房をもつようになります。
彼らは現在ソテノファミリーと呼ばれ、ビビッドな色彩の生命の木や人魚を現在でも
作り続けています。
またゴンザレス工房やオルテガ工房など著名な職人がいる名工房では主にナチュラルな
土の素地を基調とした生命の樹や土人形の一大産地でもあり、
日用品の器に至るまで様々な陶器が生産されている街でもあります。

(モデスタ・フェルナンデス)