
杉の木の素地を生かしたナチュラルなウッドカーヴィングシリーズ。
尻尾が長いヤマネコだそう。
均一に描かれた毛並みや丸い目、口と舌などアンヘリコらしいユーモアあふれる作品です。
釘や足の隙間を隠す木粉の色で白く見える部分があります。
こちらは汚れや傷ではありません。
また耳にボンドのハミ出しがあります。
そのような理由で少し廉価になっておりますが、ウッドカーヴィングの魅力は
失われておりません。
2024年12月3日に急逝したアンヘリコ・ヒメネスに注文した最後の作品になります。

(アンヘリコ・アンパロ・ヒメネス オアハカ・アラソラにて2024年10月 撮影)
素材/木
サイズ/ 尻尾含まず高さ 23 体長 28 尻尾含む体長48 幅 11 (cm)
-ARTIST-
Angelico Jimenez Hernandez(アンヘリコ・ヒメネス・エルナンデス)
1954年生まれ。
マヌエル・ヒメネス・ラミレス の次男で12歳から父の木彫りを手伝い始める。
彼が製作に加わるようになり、大きく作風が変化。
しっかり研鑽し滑らかな質感の仕上がり。
またいち早くアクリル塗料を取り入れ、ドット模様や細部に至るまでムラなく塗装が為されるようになり、
現在のファミリーの作風を作り上げた功労者とも言える。
作家性を保つために署名をいれるようになり、父マヌエルのサインも彼が代わりに書いていたようだ。
大きなサイズの人形を得意とし、緑や青の着色が好み。
息子2人のうちロケ は製作を中断中。アンヘリコJr は木彫り人形を製作しているが、
ファミリーの作風とは異なる現代的なスタイルで自ら工房を設立している。
娘マリカルメン夫妻が現在は父の製作を手伝っている。
ほぼ注文品のためオアハカ市内の民芸品店でも作品を見かけることは少ないかもしれない。