

大きなツノを持つ山羊の仲間 アイベックスです。
主にヨーロッパに生息するそうですが、高山の斜面に生息し
体のサイズに比べてとても長いツノが特徴。
こちらのウッドカーヴィングも少し湾曲したストライプのツノに髭や尻尾は
竜舌蘭の繊維で表現されています。
珍しく親子の連名で署名されており、
木彫りをアンヘリコ、着色を長男のロケが担当した作品です。
クリーム色のボディにダイナミックな毛並みが格好いい木彫人形になります。

(ロケ・マヌエル・ヒメネス 2023年5月 在日メキシコ大使館にて撮影)

(アンヘリコ・アンパロ・ヒメネス オアハカ・アラソラにて2024年10月 撮影)
素材/木
サイズ/ ツノ含む高さ29 体長 25 奥行き幅 19 (cm)
-ARTIST-
Angelico Jimenez Hernandez(アンヘリコ・ヒメネス・エルナンデス)
1954年生まれ。
マヌエル・ヒメネス・ラミレス の次男で12歳から父の木彫りを手伝い始める。
彼が製作に加わるようになり、大きく作風が変化。
しっかり研鑽し滑らかな質感の仕上がり。
またいち早くアクリル塗料を取り入れ、ドット模様や細部に至るまでムラなく塗装が為されるようになり、
現在のファミリーの作風を作り上げた功労者とも言える。
作家性を保つために署名をいれるようになり、父マヌエルのサインも彼が代わりに書いていたようだ。
大きなサイズの人形を得意とし、緑や青の着色が好み。
息子2人のうちロケ は製作を中断中。アンヘリコJr は木彫り人形を製作しているが、
ファミリーの作風とは異なる現代的なスタイルで自ら工房を設立している。
娘マリカルメン夫妻が現在は父の製作を手伝っている。
ほぼ注文品のためオアハカ市内の民芸品店でも作品を見かけることは少ないかもしれない。