50年代にオアハカのアラソラ村でマヌエル・ヒメネスさんが作り始めた木彫り人形。
観光客にたくさん売れるようになり,
瞬く間に木彫り職人は増え、他の村でも同様のものが製作されるようになりました。
ウッドカービングと英語で呼ばれていた人形は、怪物や想像上の生き物が
モチーフになっていき、派手な彩色からアレブリヘス(妖怪のようなもの)と呼ばれるようになります。
しかしそんな流行とは無縁で、観光客どころか現地のメキシコ人でも寄り付かない
ラ・ウニオン・テハラパン村のサンチアゴ一族は、
古いウッドカービングの製法のまま作り続けてきました。
マルティンやキリーノのサンチアゴの兄弟たちを第一世代とすれば、その息子や甥たちは第二世代の60歳台の職人。
こちらはホアン・ホセ・サンチアゴの作品です。
お父さんは現在も活躍するマクシミーノさん。
父の作風を素直に踏襲した作品のアニマル擬人化シリーズ。
小さな動物の楽団員です。
サックスを吹くウシ。
ウシの体格を表現するためか、胸板が厚くなっていますが、
一生懸命楽器を吹いているようにも見え、健気で可愛らしいです。
ポップなカラーリングはメキシコらしく、
動物の等身、表情は見ているだけで癒されます。
手のひらサイズの小さな世界観が素敵です。
サイズ/ 高さ8.5 幅 5.5 奥行き6 (cm)