オアハカで1930~40年代にたくさん作られたというドリップウェア。
ミッドセンチュリーのデザインを彷彿とさせる、丸みのあるフォルムと放射状に凹凸のあるデザインです。
オアハカのセントロにあったヒメネス陶器工房が発祥だと言われています。
型で土を成形して焼き上げた土の器に、塗料を時には流れるように、
時には斑点や葉模様にして吹き付け、分厚く釉薬でコーティングした陶器。
チョレアド=したたるという意味の呼称があり、
陶器とは思えない、ガラスのような美しさを持っています。
今では偶然性からできたアートピースのように感じられますが、
当時は完全な日用品としてたくさん生産されていました。
プレートやカフェカップ、ボウル、ピッチャーなど様々な用途のものが存在します。
こちらは高さ14cmの小さな花瓶。
縁が少し上がったソーサーとセットになっており、
そのソーサーには型押しのような花の模様がぐるっと装飾されています。
チョレアドという名前の通り、イエローベースの釉薬の上から
チョコレートのようなブラウンが滴るようにペイントされた美しい模様。
高さ、重さはあまりないため、大きな花を生けるのはお勧めしませんが、
軽いドライフラワーなどと相性が良さそうです。
現地でもほぼ見かけることがなくなった貴重なヒメネスファミリーのチョレアド。
コレクションにいかがでしょうか。
素材/陶器
サイズ/ポット 高さ 14 幅 13 口径 6 底面直径 6.5(cm) ソーサー 直径 13 高さ 3(cm)