プエブラ州のマタモロスという小さな街で
マリアッチ楽団の演奏家だったアウレリオ・フローレスは
植木鉢や土鍋を作って行った稼業の手伝いをしていた時、
ふと、教会にあるような聖人の人形と香炉や燭台を
焼物で作れないかと考えたそう。
そこで1930年前後に誕生したのがArbola de la vida=生命の樹の
キャンドルホルダー。
また子供のための魔除け人形やアダムとイヴの人形など
が人気となり、息子のフランシスコも仕事を手伝い始めます。
とりわけメキシコの死者の日の行事が世界的に知られるように
なると、ガイコツの人形を作り始め観光客に大人気になったらしく
米国にも輸出していたそう。
フランシスコが2006年に亡くなると、その跡を継ぐ者がおらず
フローレス親子の陶芸品は途絶えてしまいます。
が、2020年より息子のコンスタンティーノと知り合い、
当店との復刻品プロジェクトが始まります。
こちらは創世記の一場面、アダムとイブをモチーフにした生命の樹。
二股に分かれた木の幹の間には、知恵の実をくわえた蛇の姿も見えます。
お団子のように表現された木はフランシスコ・フローレスのデザインはそのまま、
ペイントは息子さんのオリジナリティが加えられたものに。
フローレスファミリーならではのピンクを中心に、そのほかもカラフルに彩られています。
父親の仕事を長年そばで見てきたコンスタンティーノさんの新たな作品。
派手すぎない、少しくすみがかった色味ですので、他のインテリアとも相性が良さそうです。
素材/陶器
サイズ/高さ 17 幅 11 奥行き 7(cm)