50年代にオアハカのアラソラ村でマヌエル・ヒメネスさんが作り始めた木彫り人形。
観光客にたくさん売れるようになり,
瞬く間に木彫り職人は増え、他の村でも同様のものが製作されるようになりました。
ウッドカービングと英語で呼ばれていた人形は、怪物や想像上の生き物が
モチーフになっていき、派手な彩色からアレブリヘス(妖怪のようなもの)と呼ばれるようになります。
しかしそんな流行とは無縁で、観光客どころか現地のメキシコ人でも寄り付かない
ラ・ウニオン・テハラパン村のサンチアゴ一族は、
古いウッドカービングの製法のまま作り続けてきました。
こちらは第二世代に当たるレイナルド・サンチアゴさんの作品。
以前はレイナルドさんが木を彫り、奥様が色を塗るというスタイルでしたが、
現在はレイナルドさん自身が色塗りまで全ての工程をこなしているため数をつくるのは一苦労だそう。
そんなレイナルドさんがつくる大きく丸い目が特徴的な木彫り。
特に彼の木彫りはおでこが広く、かわいらしい見た目が特徴的です。
こちらはカラベラの木彫り。
木の素地の色を生かして、黒のみでペイントしてあります。
腕は釘が打ってあり、少しの範囲であれば可動します。
自立しますが若干不安定なため、立てかけてあげるのがおすすめ。
小さめですが、レイナルドさんの昔の作品を思い起こさせる美しい作品です。
サイズ/ 高さ10 幅 3.5 奥行き 1.5 (cm)