オアハカ州テオティトランデルバジェの代表的な工芸品でもあるウールのラグ。
現地ではタペテ(敷物)と呼ばれていますが、サポテコ族の住む村で作られることから〝サポテックラグ”とも呼ばれています。
コチニールとよばれるサボテンにつく虫からとる赤や、インディゴ、
山でとれる草木をつかって天然の染料で染めた糸をはじめ、鮮やかな色味を出すために化学染料染めの糸も併用してタペテを織ります。
煮出す温度や、鍋からあげるタイミングで色味が変わるため、一枚の敷物の中の同じ色でも少し色味の違いが見られることも。
さまざまなサイズに合わせた織り機で一枚一枚時間をかけて織られています。
現在はインテリアとして趣きを置いた、絵柄や細かい文様、多色使いのスタイルも多いですが、
80年代まではシンプルないくつかのデザイン模様だけでした。
こちらは1950~60年代に作られていた伝統的なデザインを復刻したもの。
フロールデオアハカ=オアハカの花と呼ばれるデザインです。
民藝運動家である外村吉之介さんの著作「少年民藝館」では「太陽紋の敷物」と紹介されています。
また利根山光人さんの「メキシコの民芸」でも見開きで大きく扱われています。
それほど伝統的なデザインですが古さを感じさせず、現代の居住空間にもフィットするでしょう。
玄関やリビングに敷いて、毎日高揚感を味わっていただきたいと思います。
素材/羊毛
サイズ/146×80 フリンジ 10(cm)