1950年代から1980年代まで、プエブラのアカトランという街で工房を持っていた
エロン・マルチネス・メンドーサ。
30年以上に渡り、ファンタスティックな陶器を生み出しメキシコのフォークアートの
歴史に名を残す偉大なグラン・マエストロ。
彼と妻のオリビアが60年代に製作した数々の白い陶製オブジェは、
アレキサンダー・ジラードや利根山光人といった、メキシコ民芸のバイブルとも言える
著書でその名を刻んでいます。
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またメキシコ国内の民芸品を紹介する書籍にも必ず作家名が掲載されており、
作家性がない時代に、稀有な職人だったのが歴史から伺えます。
こちらは70年代から80年代に生産されていた、土色の研磨陶芸のシリーズ。
土の濃淡を生かした風合いと、摩訶不思議な造形、プリミティブなフォルム
などシンプルながらオリジナリティに溢れています。
70年代に生産されていたトライバルなアヒルの燭台。
類い稀なる造形と研磨された土の色。
ナチュラルな陶芸時代の代表的な作品の一つです。
アヒルを上下に重ねたストレンジなフォルム。
顔の向きが異なるため、どの方向から見ても様になるオブジェ。
結合されている細い首の部分は修復跡がございますが、
しっかりとした補修がなされ、コンディションも上等なもの。
いまやこのような造形物を作る(作れる)職人はおらず
時代が経つにつれて貴重な存在のフォークアートでしょう。
素材/陶器
サイズ/横向に見て 高さ31 幅21 奥行き 13.5(cm)