世界中のフォークアートコレクターを魅了するオアハカ州の木彫り人形。
現在では技術や表現方法が進化し、メキシコを代表する民芸品になりました。
オアハカ市内から小一時間ほどの小さな小さな村 ラ・ウニオン・テハラパム。
この村の長老とも言えるマルティン・サンチアゴ (93歳)が1960年代後半、
アメリカの出稼ぎから帰ってきた後にマヌエル・ヒメネスの存在を知り、
彼の作っている木彫人形を真似て作り始めたよう。
この村の知られざる職人、サンティアゴ・クルス・レジェスさん。
弟ガビーノと義理の息子の故セルヒオ・サントスの影響で木彫り人形作りを始めた
60代後半の、遅咲きの職人です。
作風はシンプルな造形に
昔ながらのアニリン染料で着色されているのが特徴で、作品の褪色も楽しめます。
こちらは長い尻尾をもつブルーのネズミ。
木彫り人形の黎明期を思わせる粗い彫りに釘打ちの脚。
直線の多いフォルムに無骨な表情も、素朴な雰囲気満点の作品。
お求めやすい価格なので、
ウッドカーヴィングコレクションの入門編としておすすめです。
*尻尾は取り外し可能です。
サイズ/高さ13 幅4 尻尾含む体長14.5 (cm)

(2025年10月撮影)
【オアハカン・ウッドカーヴィング(ウニオン村)】
50年代にオアハカのアラソラ村でマヌエル・ヒメネスさんが作り始めた
木彫り人形。
目の前にある大きなモンテアルバン遺跡が世界遺産に登録され、
観光客が増加。
遺跡近くまで売りに出向いたマヌエルの目論見は的中。
人気作家になり村にまで買いに来る観光客も増えました。
そして瞬く間に職人は増え、他の村でも木彫人形が製作されるようになりました。
ウッドカービングと英語で呼ばれていた人形は、怪物や想像上の生き物が
モチーフになっていき、派手な彩色からアレブリヘス(妖怪のようなもの)と呼ばれるようになります。
1950年代のスタイルそのままの素朴な作風で作り続けるサンチアゴ一族の他に、
名職人と誉高いガビーノ・レイジェスやアルベルト・ペレス、
アンヘルの娘婿であるルイス・ガルシアなど、名の知られた木彫り職人がいます。
ラ・ウニオンでは木彫り人形をFigura de Madera =木製の人形(または造形)と呼んでいます。