オアハカ市内から南へ約2時間。
サン・マルコス・トラパソラという村で伝統的に生産されている、赤い焼き物=バロロホと呼ばれる素焼きの陶器。
窯ではなく野焼きで仕上げる軟陶ですが、スペイン征服以前から
先住民の女性=インディヘナが作る素朴さがどれも素晴らしいです。
現在メキシコの日用品として使用される素焼きは研磨され、ニスなどで表面を強化していますが、
オアハカの焼き物は只々こねて焼いて、表面を滑らかにしただけの限りなくソリッドな陶器類になります。
飾り気のない、大地の土から生まれてきたような素朴なバロロホ。
こちらはずっしりと量感のある両手グリップ付きの壺。
赤みは控えめで、少しグレーがかった色味がところどころに見られる渋い印象。
丁寧に研磨されていますが、ざらっとした質感も残っており、プリミティブな雰囲気です。
現地では豆などを煮たりするために使われていますが、
インテリアとして飾ったり、花をいけるのにもご使用いただけます。
先住民の人々の暮らしが感じられる素朴な陶器です。
使い初めは水分を吸い、シミがつくこともありますので、水漏れ防止の処理を行っていただくことをおすすめします。
使い込むほどに艶がでて味わい深くなりますので、その過程も楽しんでいただきたい陶器です。
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素材/陶器
サイズ/高さ 20 幅 28 口径 15.5 グリップ約3 (cm)