50年代にオアハカのアラソラ村でマヌエル・ヒメネスさんが作り始めた木彫り人形。
観光客にたくさん売れるようになり、
瞬く間に木彫り職人は増え、他の村でも同様のものが製作されるようになりました。
ウッドカービングと英語で呼ばれていた人形は、怪物や想像上の生き物が
モチーフになっていき、派手な彩色からアレブリヘス(妖怪のようなもの)と呼ばれるようになります。
しかしそんな流行とは無縁で、観光客どころか現地のメキシコ人でも寄り付かない
ラ・ウニオン・テハラパン村のサンチアゴ一族は、
古いウッドカービングの製法のまま作り続けてきました。
最近は20代、30代の若者も木彫りをするようになり、名もなき職人が増えています。
こちらは兄マルティンの手伝いをすることから木彫りを始めたプラシードさんの末っ子 プラシードJrの作品。
まだ39歳と若く、ここ2年ほどでたくさん木彫り人形を
作るようになりました。
作風も父親のものとよく似ていて、
素朴でスタンダードな動物を作っています。
こちらは当店が特注したレッドアニマルシリーズ。
耳が丸く尻尾も長いのでおそらくネコのウッドカーヴィング。
前屈みでニコッと笑うかのようで表情豊か。
赤いカラーは目を引く存在感がありますね。

若きマリアッチ楽団だった頃の写真を前にプラシードと息子のプラシード
サイズ/ 高さ 9 幅 3.5 体長 10(cm)