メキシコ州トルーカの離れ町メテペックは、陶器生産が盛んな町。
現在では生命の樹の一大産地でもあります。
中でもソテノファミリーと言う一族は3世代にわたり、ビビッドな色彩の生命の木や人魚を
作り続けています。
こちらは技巧に走らず、昔ながらのアニリン染料の着色で製作されていた職人アベル・ソテノ作の
ミニチュア・ツリーオブライフ。
2021年11月に残念ながら逝去されたため、このツリー・オブ・ライフはデッドストックでした。
未完成の作品が数点あり、当店が全て引き取りました。
娘さんの色指定のもとこちらで着色し、完成させた貴重なアベル・ソテノの作品です。
アダムとイブ、人間に原罪をもたらしたヘビがあしらわれたシンプルで晴れやかな生命の樹。
メテペックらしい紫やピンクの色彩があなたの空間を明るくさせるフォークアートでしょう。
【メテペックの陶芸】
メキシコ州トルーカの離れ町メテペックは、陶器生産が盛んな町。
大昔は山岳地帯 ネバダ・デ・トルーカの湖の一部だったという地質から
陶芸に良質の粘土がよく産出したようです。
現在でもたくさんの工房があり民芸品だけでなく、食器や植木鉢など日用品の焼き物も生産されています。
一躍、この小さな町の名を知らしめたのはモデスタ・フェルナンデスという女性の職人。
彼女が作っていた水玉の小さな魔除け人形を1920年頃、ディエゴ・リベラが絶賛し、
メキシコシティの民芸博物館で個展まで開催させたそうな。
息子や娘たちも焼き物作りを手伝い、それぞれ工房をもつようになります。
彼らは現在ソテノファミリーと呼ばれ、ビビッドな色彩の生命の木や人魚を現在でも
作り続けています。
またゴンザレス工房やオルテガ工房など著名な職人がいる名工房では主にナチュラルな
土の素地を基調とした生命の樹や土人形の一大産地でもあり、
日用品の器に至るまで様々な陶器が生産されている街でもあります。
素材/陶器
サイズ/高さ13 幅14 台座直径 5.5(cm)