オアハカ州テオティトランデルバジェの代表的な工芸品でもあるウールのラグ。
現地ではタペテ(敷物)と呼ばれていますが、サポテコ族の住む村で作られることから〝サポックラグ”とも呼ばれています。
コチニールとよばれるサボテンにつく虫からとる赤や、インディゴ、
山でとれる草木をつかって天然の染料で染めた糸をはじめ、鮮やかな色味を出すために化学染料染めの糸も併用してタペテを織ります。
煮出す温度や、鍋からあげるタイミングで色味が変わるため、一枚の敷物の中の同じ色でも少し色味の違いが見られることも。
さまざまなサイズに合わせた織り機で一枚一枚時間をかけて織られています。
現在はインテリアとして趣きを置いた、絵柄や細かい文様、多色使いのスタイルも多いですが、
80年代まではシンプルないくつかのデザイン模様だけでした。
こちらはテオティトランを代表する"Flor de Oaxaca"=オアハカの花と呼ばれる伝統的なデザイン。
代表的な民族衣装がない村なので伝統舞踊の衣装はこのデザインのラグをポンチョにしたり
肩からかけてショールにします。
日本では70年代に民藝運動家である外村吉之助氏の著書で「太陽紋の敷物」として紹介され
フォークアートファンにも人気のある意匠のラグ。
米国でも人気のある女性職人リディア・ルイスの作品。
朱色の明るい赤と黒のコントラストは力強く、バランスも素晴らしい構図のデザイン。
大きいサイズですのでリビングに敷いて、常にオアハカの花と太陽を感じて欲しい限り。
日本国内でこのサイズは貴重なラグになります。
素材/羊毛
サイズ/145 × 81 フリンジ 11 (cm)