メキシコで古来から伝わる製法で作られたパピルス=紙がアマテ紙。
クワやイチジクの木の皮や種子を、煎って煮沸し漉して乾かして叩いて、といった製法で作られています。
樹皮の質感が残る手触りと色合い。
アマテはアステカ文明の時代に発明され、通信や記録の手段としての役割がありました。
スペイン植民地時代には生産が禁じられたため、ヨーロッパから伝わった紙に取って代わりましたが
プエブラのサンパブリートという村で宗教的儀式のため、生産の技法は細々と生きながらえていました。
1940年代にゲレーロ州アメヤルテペックやシャリトラという村に住むナワ族が、
独特の文様のような絵をアマテ紙に描き始め、民芸品として広まるように。
もちろん現在でも作られているフォークアートです。
こちらは80年代くらいの少し古いタイプ。
現在のアマテ紙と違い、色が濃く厚みがあります。
描かれる絵も流線型でとてもシンプルで、素朴さと鮮やかさが素晴らしい時代のもの。
サイズも大きく額装していただくと、立派な美術作品として飾っていただけます。
雰囲気から畳の和室などにもマッチするのではと個人的に考えています。
日差しの強い太陽のようなオレンジ色で描かれた孔雀たち。
入木に絡みつく姿は生命の木のようです。
*こちらはビンテージですので紙のへたりや細かい穴があります。画像でご確認ください。
右上に1cmほどの破れがございます。
素材/アマテ紙
サイズ/縦60 横39.5 厚み 0.2 (cm)