ざらつきのある黒い土の表面が印象的な陶芸オブジェ。
ハリスコ州トナラでSilvaファミリーがかつて生産していた珍しいもの。
トナラ焼きの定番である土色のブルニード陶器をたくさん作っている工房ですが、
オアハカのバロネグロに影響されたこのような黒陶の作品も90年代に作っていたようです。
ただモルデ(形成型)はトナラらしいモチーフのフクロウやねこ・鳩が多く一部をエングレイビング(彫り)して
色つけしてるのが特徴。
こちらは迫力のあるフクロウ。
デフォルメされたユニークなフォルムで縁の波なみも面白いカタチ。
背面も形象文字のようなクールなデザインが彫られ、なかなかかっこいい
オブジェとしての価値があるフォークアートです。
【トナラの陶芸】
ハリスコ州のトナラは
各地の先住民文化からなる野焼きのものと異なり、早くから高温の窯で焼き上げた
質の高い陶器や磁器を生産してきた地域。
また伝統的に日用品、粗物として器がたくさん作られてきました。
研磨したブラウンカラーに絵付けしたブルニード技法や
シナモンカラーのカネラ技法。面を埋める絵付けのペタティージョなど
様々なスタイルのものがあります。
*古い時代のものですので表面にキズやスレがございます。画像でご確認ください。
サイズ/高さ 23 幅 21 厚み 11(cm)