メキシコ州メテペックの名門一族ソテノ・ファミリーの
第3世代にあたるカルロス・モイセス・ソテノ作の
土人形シリーズ。
22cm高さのサイズで表情や衣服など細かく表現されていいます。
こちらは立派な髭を蓄えた男性。
花のついた十字架の大きなブーケを抱えている様。
死者の日に向けて墓にお供えに行くのかもしれません。
昔ながらのアニリン染料にアルコールなどを混ぜて
斑らな色彩を作り出しています。
メキシコらしいカラフルなフォークアート。
ギフトにもオススメします。
素材/陶器
サイズ/高さ 22 幅9 奥行き9 (cm)

(カルロス・ソテノと家族 2025年10月撮影)
【メテペックの陶芸】
メキシコ州トルーカの離れ町メテペックは、陶器生産が盛んな町。
大昔は山岳地帯 ネバダ・デ・トルーカの湖の一部だったという地質から
陶芸に良質の粘土がよく産出したようです。
現在でもたくさんの工房があり民芸品だけでなく、食器や植木鉢など日用品の焼き物も生産されています。
一躍、この小さな町の名を知らしめたのはモデスタ・フェルナンデスという女性の職人。
彼女が作っていた水玉の小さな魔除け人形を1920年頃、ディエゴ・リベラが絶賛し、
メキシコシティの民芸博物館で個展まで開催させたそうな。
息子や娘たちも焼き物作りを手伝い、それぞれ工房をもつようになります。
彼らは現在ソテノファミリーと呼ばれ、ビビッドな色彩の生命の木や人魚を現在でも
作り続けています。
またゴンザレス工房やオルテガ工房など著名な職人がいる名工房では主にナチュラルな
土の素地を基調とした生命の樹や土人形の一大産地でもあり、
日用品の器に至るまで様々な陶器が生産されている街でもあります。

(モデスタ・フェルナンデス)