50年代にオアハカのアラソラ村でマヌエル・ヒメネスさんが作り始めた木彫り人形。
観光客にたくさん売れるようになり,
瞬く間に木彫り職人は増え、他の村でも同様のものが製作されるようになりました。
ウッドカービングと英語で呼ばれていた人形は、怪物や想像上の生き物が
モチーフになっていき、派手な彩色からアレブリヘス(妖怪のようなもの)と呼ばれるようになります。
しかしそんな流行とは無縁で、観光客どころか現地のメキシコ人でも寄り付かない
ラ・ウニオン・テハラパン村のサンチアゴ一族は、
古いウッドカービングの製法のまま作り続けてきました。
村で最初に木彫りを始めた、マルティン・サンチアゴさんの作品です。
1931年生まれの今年で90歳の長老は、視力が衰え製作数が減っていますので貴重なウッドカービングと言えるでしょう。
丁寧にペイントされ、ユニークなフォルムや耳など60年以上木彫りをしてきたジャストサイズは国宝級。
マヌエル・ヒメネスに影響を受けた丸目は普遍的なかわいさを持ち合わせています。
こちらは犬のモチーフに並びよくマルティンさんが制作するモチーフの一つ、牛。
少し大きめサイズでボリュームがあります。
素地にオレンジ色で塗られた耳が効いていて、非常にポップな木彫り。
大きな丸い目が可愛らしく、見る人を和ませてくれます。
小さい作品と並べても面白いかも。
マルティンお爺さんの木彫り人形、一家に一体いかがでしょうか?
サイズ/ 高さ8 幅7 尻尾含む体長12 (cm)