メキシコ州トルーカの離れ町メテペックは、陶器生産が盛んな町。
とくに現在メキシコのツリーオフライフ(生命の木)のオブジェの9割がこの町で作られています。
中でも街で最も有名で大きな工房を持つソテノ・ファミリーの工房。
このファミリーが生み出した極彩色の陶芸はメキシコを代表するフォークーアートの一つ。
こちらは名職人として著名なティブルシオ・ソテノ工房で生産されている復刻品。
手がけているのは息子であるカルロス・ソテノで、塗料もアニリン染料を使い
ビンテージのものと遜色のない作品を造りだしています。
型で抜いた土人形に白い漆喰を塗り、水玉のような模様をつけたもの。
マンチャドと呼ばれ、彼らの祖母モデスタさんが1930年代に作り始めた、伝統的なスタイル。
この水玉陶芸はソテノ工房しか今も昔も生産しておらず、とてもレアなフォークアート。
スペインのマヨリカ島の人形に似ていますが、影響はないそうです。
こちらは小ぶりの雄鶏。
デリケートなメテペックの人形の中で完品です。
古いウッドカービングにも使用されるこの染料は、色の種類が少なく
混ぜることもできないので、もっともビビッドな3色で模様をつけているそう。
光が当たると、褪せていく塗料ですので何年かでビンテージ風のフォークアートに変化するでしょう。
素材/陶器
サイズ/高さ 26 幅15 奥行き 10 (cm)