カトリックが主な信仰のある国々では、民衆が教会に捧げる絵画が作られています。
自らの災いから逃れた、また願いが叶った出来事などを、文章とともに
その様子を絵に表現します。
現在ではヨーロッパではほとんどその習慣はなくなったようですが、
メキシコではまだまだ専門の絵師がいるくらい、この奉納画の存在は重視されています。
それらエクスボト(EXVOTO)と呼ばれ、使い古しのブリキやアルミの板に描かれています。
それぞれ日常からあり得ないような出来事、浮気やお金にまつわる出来事がユニークに表され、
かのフリーダ・カーロもこのエクスボトに影響された作品を数点残しています。
新入荷のこちらは結構多いプタ(娼婦)のお話
「私は遊びのつもりでホテルに行けば、酔っ払いがナイフで私を殺すと脅しました。私はマリア様に祈り
彼が求めていることを知りました。人生いろいろ。やり方もいろいろだと」
1985年1月21日 メルセー、メキシコDF
なかなか難しいスペイン語訳ですが、娼婦が暴漢に襲われる様子。
もしや女性が男性を騙したかもしれません。
ホテルの隣のカンティーナ(酒場)から覗く男性の顔は、蛭子さんが描きそうなキャラクター。
話は殺伐としていますが、どこか気の抜けるメヒコあるあるストーリーのエクスボトに
なっております。
※こちらはビンテージ商品のため、ブリキ板の裏面に斑の錆がございます。
素材/ブリキ板
サイズ/縦 26 横 21 厚み0.2(cm)