カトリックが主な信仰のある国々では、民衆が教会に捧げる絵画が作られています。
自らの災いから逃れた、また願いが叶った出来事などを、文章とともに
その様子を絵に表現します。
現在ではヨーロッパではほとんどその習慣はなくなったようですが、
メキシコではまだまだ専門の絵師がいるくらい、この奉納画の存在は重視されています。
それらエクスボト(EXVOTO)と呼ばれ、使い古しのブリキやアルミの板に描かれています。
それぞれ日常からあり得ないような出来事、浮気やお金にまつわる出来事がユニークに表され、
かのフリーダ・カーロもこのエクスボトに影響された作品を数点残しています。
新入荷のこちらは病に伏した人のストーリー。
「1900年の8月の1ヶ月間 トリニダド・エルナンデスは強い発熱にかかっていました。
それは希望がなく回復も難しい。新郎の男性の妻とは彼と家族を再会させました。しばらくすると少しずつ彼の体調は回復していきました。」
なかなか難しいスペイン語訳ですが、新婚さんが病にかかったお話のようです。
ベッドの上の女性の幼い頃からの成長の記憶がよみがえったような絵柄。
しかし文章の主語は男性になっています。
グアダルーペが多いブリキ絵画でキリストの登場は珍しい。
絵もイマジネーションがある不思議な雰囲気になっています。
※こちらはビンテージ商品のため、ブリキ板の裏面に斑の錆がございます。
素材/ブリキ板
サイズ/縦 26 横 21 厚み0.2(cm)